魂のない赤ちょうちん

 嘗て赤ちょうちんといえば、すすけた焼き鳥屋かおでん屋と相場がきまっていたようですが、時代のせいか、最近は結構ファッショナブルな居酒屋が増えてきたようです。

私たちの世代では、飲み食いというより、ある種独特のコミュニケーションの場だったような気がします。

この赤ちょうちんは前橋の駅前にあるお店のものですが、名前が赤ちょうちん MORRISONというのですから、時の流れを感じずにはいられません。

わたしたちおじ様族は肩身を狭くしてひたすら呑むしかありません。決して店のサービスが悪いわけでも、食べ物がまずいわけではないのに、何故か落ち着けない。

それだけ年をとったということなのでしょうが、私には昔の赤ちょうちんのひなびてはいるが、人情が感じられる店であってほしいと願ってやみません。

今の日本に欠けているものは、形だけ伝統を重んじながら、そこに魂のようなものがないといことかもしれませんね。