営業で疲れた帰り道。
ちょっと一杯飲みたいと思って、駅まで歩いていると、暗い夜道の向こうから、やきとりと書かれた赤提灯がほんのりとした明かりで光っている。
明かりにつられて、店の近くまで来ると、なんともいい香りがする。
匂いにつられて、ふらっと店内に入ると、さらにやきとりの香ばしさが鼻をくすぐる。
カウンターだけの小さな店。
それだけに温かみがある。
やきとりもうまい。
穴場を発見したと思った。
あのやきとりと書かれた赤提灯が私をこの店に導いてくれたと思うと、今でもなんだか微笑ましい気持ちにさせられる。