大きく何気なく光るラーメン屋の提灯

先日久しぶりに友達と集まって「呑もう!」ということになった。 仕事についてからというもののみんななかなか時間的にも折り合いがつかずだったが、根気よく連絡を取り合っているうちにタイミングが到来したのだ。 昔よく一緒に遊んだ繁華街で集まり、昔よく利用した居酒屋に行き、久しぶりに集まった仲間たちと久しぶりに盛り上がった。 みんな久しぶりのせいもあってかお酒も進み、つぶれるものは出なかったもの結構できあがってしまった。

終電の時間も考え早めに店は出たものの、なんだか話し足りない。ブラブラ歩きながら話しているうちになんだか見慣れないところを歩いていた。
「昔はよくこの辺で遊んだけどこの通りは知らないなぁ」とか言いながら歩いていると、曲がりの先に大きな提灯が見えた。
特に変わった感じがあったわけではないが、その大きくぼんやりと光る提灯に引き寄せられるように歩いていた。近づいてゆくとそこは何の変哲も無い「ラーメン屋」だった。手前から見えた提灯は近づいてみると見つけたときに感じたような大きさは無く、本当に普通の提灯だった。赤い提灯に「ラーメン」と黒い文字。どこにでもある提灯だったが、見つけたときにはとても大きく、お店のことよりも提灯自体を見てみたくなるような不思議な感じのする灯りだった。
お酒の後ということもあり、また不思議と引き寄せられるような感じも手伝ったかもしれない。
皆でラーメンを食べてゆくこととなった。
特に何か変わったラーメンでも、特別感動するような味のものでもなかったが、お酒のあとにはちょうどよい感じの味だった。
不思議な満足感のあと、その提灯の灯りを後に駅へと向かった。
不思議とみんなで一緒に同じタイミングで振り返って笑ったことが印象的だった。

あの不思議な提灯が無ければたぶん行かなかっただろう。